痔瘻系SEのブログ

痔瘻完治までの道のりを シートン法で日帰り手術

手術2-5日後

2日目の朝も体調は良好で、通院後に出社する算段でいました。徒歩15分電車5分バス20分ほどで病院に、そこからさらにバスで10分ほどで会社という完璧な予定です。

しかしバスに乗ったあたりで頭が痛い。病院に着いた頃には吐き気も加わり、待合室では眩暈まで出てきて、いよいよ来たかと思いましたね。待合室の隅っこで横になると嘘のように不調が取れ、ああこれが例の腰椎麻酔後の頭痛かと。

診察時に医師にも伝えましたが、出ちゃいましたかという感じでした。無理せず休んだほうがいいとも言われました。家を出るときは術後も楽勝じゃんと思っていただけに、やはりそう甘くはないかといった感じですね。

やむなくタクシーで帰宅し安静にすることにしました。座っているだけでも脳みそぐるんぐるんといった感じで、横になってもいいですかと運転手の方に聞いたら、助手席をめいいっぱい倒して使わせてもらえて、頭痛レスで帰宅できました。

結局、術後2日目から4日目まで頭痛が取れず、朝一に通院→通院中に頭痛が出てやむなく帰宅というパターンの三日間でした。頭痛は眉間の辺りがズーンど重い感じで、他のブログでよく見る首の後ろはの痛みはなかったですね。あと横になっていれば本当に全く問題がない、問題ないのに座位になるともう途端にダメ。何時間か横になると貯金ができて数十分から1時間程度座位以上ができるようになるという、リアルタイム体力貯金&消費な日々でした。


術後5日目は病院がお休みのため通院のしようがなかったのですが、この日は特に頭痛が出ませんでした。腰椎麻酔後の頭痛はなるべく動いた方が治りがいいとのことで、頭痛がないときは部屋の片付けや買い出しなどなるべく動くようにしていましたが、ほとんど頭痛は無くなりましたね。ただ今度は日に日に尻のゴムの違和感が出てきています。気にはならないものの滲出液や出血はありこの間ずっとナプキン男子でした、頭痛の圧勝でナプキンなんて屁でもなかったですが。さていよいよ痔瘻の治療っぽくなってきた感じでしょうか。

明日は普通に出勤して、終業後に通院予定です。

手術1日後

さて本日は朝一で通院予定です。朝起きて朝食をとるといつも通り便意が。手術後初の排便なのでかなり緊張したので、軟便がほそーく少ししか出ませんでした。ゴムが当たって便がまっすぐでないのかお尻の横に当たる感じも。ここで昨日付けられたガーゼやらなんやらを外して、準備しておいたナプキンを使ってみました。コツがいりますが機能的には十分ぽいですね。

そんなこんなで通院の時間です。昨日は電車とバスを乗り継いで45分ほどでしたが、今日はさすがに途中で何かあったら怖い。かといってこれからょっちゅう行くのにタクシーももったいない。ということで急遽加入したカーシェアリングを使用してみました。これなら円座クッションも気兼ねなく使えますしね。円座クッションでただでさえ高い座高が高くなりますがそれ以外は問題なし。カーシェア良いですね。便が漏れたり悪臭を発しているようなことはない(と思いたい)ですが、備え付けの消臭剤は多めにかけておきました。

病院に着くとまたも便意が、泥状の軟便ですがいつも通りの量が出ました。痛みに関しても、この辺に傷があるんだなという感じはありましたが、尾をひく痛みは全然ありません。

そうこうしてるうちに術後初日の診察でしたが、傷の確認と軟膏の塗布でおしまいでした。保険診療で300円程度、そういえば手術も2万円程度で思ったより安かったですし、お財布的にも助かります。

あとは食料を買い込んで帰宅して、麻酔後の頭痛が出るのも怖いのでほぼ寝たきり生活をしていました。

寝方はうつ伏せ<仰向け<傷のある側を上にして横>下にして横、の順で違和感が大きくなりますが、イテテということはないですね。というか相当気を使っているせいもあるのか痛いというのは今のところほぼないです。術後の痛みのピークは7-10日後らしいので、ドキドキしながら過ごすことになりそうです。

さて手術日・今日と平日だったので、有給でお休みをもらっていました。明日は通院後に出社予定ですが、ここでSEの仕事のほぼ全て、パソコンの前での座り仕事です。円座クッションは持って行きますが、果たして仕事になるのか...年度末のマイルストーンはほぼ終わららせてあるのでいきなり残業とかはないですが、終業時間まで持つのかが第一関門です。


手術 0日後

さて問題の術後の痛みですが、事前情報で仕入れたほど痛みが無い。歩幅に気をつければ歩けるし階段もいける。手術がうまかったのかもともと痛みにくいタイプの痔瘻だったのか、ともかく処方箋の調剤も乗り切れ、タクシーで無事帰宅できました。

ただ座るのはダメですね。ガーゼが当てられているので肛門が直で椅子とかに当たることは無いのですがとにかく怖い!片ケツ座りでタクシーは乗り切りました。家に着くとアマゾンで頼んでいた円座クッションお医者さんの円座クッション ブルーグレー

お医者さんの円座クッション ブルーグレー

が到着していました。座った瞬間これは良い!と思いましたね。まだ10分程度座っていると違和感が勝ってしまうのですが座れるだけでも助かります。病院の会計待ちではずっと立っており、周りの優しい視線が痛かったので。あと空気で膨らますタイプも買ったのですがこちらはイマイチですね。お尻のガーゼがなくなればまた違うかもしれませんが。

さて帰り際にコンビニで夕食と翌朝食を準備しており、朝から飲まず食わずだったので早めの夕食を済まし19時頃に横になったらそのまま寝てしまいました。

ここから朝7時に起きるまで5、6回起きました。ただ痛みで起きるというよりは、無意識で寝返りを打つ→ポジションが悪くなり違和感が出る→良いポジションを探してゴソゴソする→寝る。といった程度で、割としっかり寝られました。

食後は化膿止めと傷の治りを助ける錠剤のみで、痛まなければ飲まなくて良いと言われていたので痛み止めは飲まないでおきました。

ここまでは正直拍子抜けですね。痛くて寝れないとか腰椎麻酔後の頭痛がひどいなどいった方もいるようですが、運が良いのでしょうか。

明日は朝から通院して消毒の予定です。


手術当日

手術日になったわけですが、手持ちの情報は①10:00に来てね。②汚れるかもしれないから下着の替え持ってきてね。の2点のみ。前日当日の食事制限も下剤の事前服用もなく、ネットの情報とはかなーり違う感じ。一応朝食は軽めにしていざ病院へ。

到着後は、入院する部屋で軽く説明を受けたあと着替え。下剤でお腹をキレイにし大腸検査をしたのちに手術という感じでした。

手術法はシートン法、これは検査日に説明されていました。腰椎麻酔からの手術はだいたいネットで仕入れたの流れ通りで、痛みも全くありませんでした。ただ感覚だけはあり、線香花火を当ててんの?みたいな感じだけありました。それと体制がうつ伏せくの字までは事前情報通りでしたが、なぜか開脚ではなく足を伸ばしたままだったような気がします。実は麻酔のせいで足を開いていたのかもしれませんが、そうだったらやはり麻酔はすごいですね。感覚としては普通にうつ伏せになった程度の開脚具合で、中見づらくない?というのも気になって、気がついたら終わってました。

術後は病室で安静、2時間後くらいには排尿ができたため点滴も外されました。この間にだんだん麻酔が切れてきたのですが肛門にガーゼを突っ込んでるらしく、不快感が出てきました。まあ我慢できるレベルで、最後の問診時間まで選抜高校野球を見ながら過ごしました。

排尿から1時間半後くらいに問診に呼び出され、このタイミングで肛門内のガーゼを取ったわけですが、このガーゼが長い!せいぜい単1乾電池くらい?と思っていたのですが、一回引っ張っただけでは全部出てこず、二回引っ張られてやっと全部取り出されました。体感的にはバナナ1本分くらい入ってただろという感じです。この日一番の痛みはこれでしたね。といっても10秒かからずに取れましたし、取った後の開放感が素晴らしいので問題なしです。

手術はうまくいったようで翌日からの通院を言い渡され、お尻にしこたまガーゼやらなんやら貼り付けられ診療は全て終わりました。


術後の話は次の記事にて。

手術 6日前

先々週にいきなり肛門付近が痛くなり、自転車通勤のサドルに座れないところから痔瘻との戦いは始まっていました。この時は切れ痔か何かかと思い、お尻を浮かせて行き帰りをしのぎました。

その翌日にはなんとかサドルに腰を下ろせるレベルに、その次の日には痛みは無くなりましたが、ほぼ透明の粘液のようなものが肛門付近に付くようになりだしました。ただ下着を汚すほどの量はなく、以後どんどん量は減っていきました。

ただ、さらに数日後にインフルエンザにかかってしまい1週間ほど自宅静養、インフルエンザが治った頃には粘液の量もだいぶ減りました。ただやはり怖いので念のため肛門科を受診しました。通院が楽であることを第一に、肛門科と他に数科併設の小さめの外科を選びました。

診察はあっという間でした。問診の後ベットに横向きに丸まって十数秒の触診と同じく十数秒の内視鏡?かなんかをぶちこまれる検査を受けました。痛いというより不快感や変な感じが混ざり、終始唸りながら笑っていました。触診で先生が患部を押しながらの「ここ痛いでしょ?」との問いにも、「おー、痛いです痛いです、おおおおお(一瞬痛いけどそれどころの騒ぎじゃない)」というような感じ。

そしてめでたく痔瘻の診断をいただきました。1時方向(おへそ方向左側)に1本瘻管がありシートン法で手術。たまたま空きができたので6日後には手術ができるとのこと、ほっといても治ることはないと言われたのでその場の勢いで手術をお願いしました。

手術は、痔瘻が複雑化していないためなのか日帰り手術で済むとのこと。後でネットを調べると入院手術の方が多い感じなんですね。この日は手術日が記載された紙一枚が渡されただけで処方箋などはありませんでした。

手術までの約1週間は痛みもなく粘液もほとんど出なくなっていましたので、当分できなくなると思われるスポーツを全力で楽しんだり、部屋をなるべく片付けたり、円座クッションを準備したり、手術に向けた準備をしながらいつも通り過ごしました。